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- 発売日
- 1994-04-08
- 作者
- スティーヴン・F.ブラウン StephenF.Brown 秦剛平
- 製作
- 青土社
- 価格
- ¥ 2,310
- ランク
- 612545
- カテゴリ
- [キリスト教一般] [キリスト教入門] [人文] [思想] [全般] [青土社] [ハードカバー]
- 他のレビューにもあるように、ある程度には優れた本であり、書店に並ぶ一般向けの解説書とは比較にならない。ちなみに原著はアメリカの、こども向けの(日本の中学生くらい?)書である。
従って、厳しい眼で見ればいくつかの大きな問題を抱えている。
第一にあくまで「アメリカ人」を対象にした本である。
例えば、読者の興味を喚起する為の建造物などの例も(写真を含む)アメリカ人向けに徹底しており、少なくとも日本人には適切でないし、また、政治的にも大きな力を持つユダヤ人への配慮が気になる。
また、近代的な聖書学・原始キリスト教研究をほぼ完全に無視している。
故に、初期のキリスト教解説には多数の細かいが問題となる記述がある。ここでも例を挙げれば、マタイ福音書の成立が60年代前半などという説は私はほかには知らないし、(イエスの?)弟子パウロがユダヤ教からキリスト教に「改宗」したなどと言う記述は大きな誤解を生むだろう。
だから、真摯な研究者ならこのような書を翻訳することなどしないと思う。本書を参考にしつつ、自らの手で類書を著すことを検討するはずであると愚生は信じる。
原著は見ていないが推察するに極めて平易な英文であろう。だから、訳もこの訳者にしては良い部類に属す。
が、聖書本文の引用や訳者の補足についてきちんとした処理がなされていない(具体的には訳文についての「凡例」がない)ために、本文を読むとわずらわしさが気になる(多数の訳を出版してきた人の仕事とは到底思えない)。
それよりも問題なのは、「3・1神」などという奇妙な表記を温存していること。
高校の教科書に適切な用語は出てくるし、その真意はともかく多くの方がご存知であるはずだ(但し、本書の出版時点ではそうではなかったかも。が、それは言い訳にはならない)。
だから、多数ある俗悪解説本とは比較にならないし、幾つかの良い「整理」はあるけれど、私には決してお薦めできない本である。
- 聖書の解説本は山のようにあるが、キリスト教の歴史、社会への影響、文化などを包括的に解説している本の中では秀逸。しかも、この手の本にしては値段も手頃。キリスト教の宗旨ではなく、宗派の発生とか、どのような宗派があるのかそれらはどのような違いがあるのかが知りたくて読んだが十分期待に答えてくれた。
他にこんなのは如何ですかな?
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