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- 発売日
- 2006-02-25
- 作者
- 後藤雅洋 中山康樹 村井康司
- 製作
- 彩流社
- 価格
- ¥ 1,995
- ランク
- 350785
- カテゴリ
- [演劇] [アート] [建築] [デザイン] [全般] [ジャズ] [エンターテイメント] [楽譜] [スコア] [音楽書] [彩流社] [ハードカバー]
- 他の方も書いていますが、まず一読して「げんなり」というのが正直な感想です。
まあそれは御三方に言わせれば、現在のジャズ状況がげんなりさせるものだからということになるのでしょうが。
そのげんなり感は、巻末で、これからは古き良き名盤の聴き方を創意工夫すべきだという流れで、後藤さんが言った言葉「ジャズの未来はないかもしれないけど、楽しみ方に未来はあるかもしれないっていうことだね」に端的に表れています。
新譜を聴けという寺島靖国氏をジャズをわかってない勘違い男と非難したり、若手の矢野沙織らを槍玉にあげたり、ウイントンや日本人ジャズ、ひいては現在のアメリカのジャズをクソみそに言ったり・・というのはまあ良い意味で論争的で、興味深くは読めますが、本の9割5分がその調子のうえに、最後の提言が「名盤に生きる」(なぜならもう今のジャズは死んでいるから)というのはあまりに救いのない締めくくりに思えます。
(ほとほと現在のジャズ状況に絶望しているのはひしひしと伝わってきますが。)
本書ではリイシューの際のCDのおまけトラックや安易な曲順変更を非難をしたり、レコード輸入権問題について厳しく難詰している部分があって、それは私も非常に納得させられました。ただ、せっかくフリートーキングの場なのですから、なぜジャズが死んだ(と思う)のかについて、もっと深く突っ込んで話が出てきてもよかったと思います。
後藤さんのお店「いーぐる」のHP看板には「ジャズよ、死ぬな」とあります。それを掲げておいて本書が死亡宣告で終わるのは実に悲しいことです。
- 完全に終わっている3人(特に後藤は酷い)がジャズとそれを取り巻く業界について限りなく不毛なうわ言を延々と展開するだけの駄本。一番の驚きはこんなもんが結構売れてるらしいという事。逆説的に如何に日本のジャズ業界が腐りきっているか分からせてくれる。僕は即行で古本屋に売り飛ばしました。
- タイトルや帯から「どんなに過激な内容なのだろう?」と期待して読みましたが、それほどのことはないと言う印象です。
この座談会で主張される主旨はおそらく中山氏が先導していたと思われます。これは最近の中山氏の文章や取り上げられているテーマから推測できます。
ちょっと行き過ぎる所(強引な所)があるにせよ、ユニークな着眼と観察力には脱帽します。ひとくちに「最近のJAZZはつまらない」と言うだけでなく、聞き手の環境やメディアや黒人文化の変化まで考察しながら”ある結論”を導いています。
字面だけを追うと、JAZZ周辺の全ての人(業界人から聞き手、読者までも)を批判しているように映りますが、中山氏独特の覚悟表明とも読み取れます。中山氏はこれまでもそうでしたが、今後はより明解な評論活動をされることでしょう。氏の足場はこの本に示されています。
さて、残りの二人はどうでしょうか。
中山氏のバックステージ(後記)を読んで思ったのですが、両氏は中山氏から「俺は逃げられない所に立った、お前らも逃げるなよ」と言われているようです。
私は、後藤氏の「いまいち歯切れが悪いがみんな本音」という曖昧なスタンスがどこまで説得力を持ち続けられるか、注目したいと思います。
- 正直この厚さとソフトカバーでしかも殆ど対談という内容を考慮したら、少し高いかな?という気がした。通勤途中に読んでたら、面白くて止められなかった。内容の濃さもさることながら、まるで質の高いジャム・セッションのように各テーマがテンポよく斬られていき、爽快な気分に。座談会形式という企画もさることながら、編集者のまとめ方も上手い。そして今回も首謀者ナカヤマヤスキ氏にしてやられた。村井、後藤両氏の援護射撃で、読者を「NMGワールド」へ引きずり込む。構造改革が必要なのは、ジャズ業界だけではない。
トリオ漫才のように展開していく座談会がいよいよライブ感を増して行くのは、「音楽の切り口」というテーマ。今後音楽の送り手、受け手、小売店、ライター、DJなどにとっても、「名盤という過去の遺産」とどう付き合っていくのかというテーマは、ジャンルを問わず見逃せない。彼らの意見を参考にしながらも決して鵜呑みにせず、各読者が独自で判断すればいい問題だろう。
惜しかったのは、発売のタイミングで「PSE法案」について触れられなかったこと。輸入盤規制問題以来の音楽業界への挑戦?に、この本を読んだあなたはどうリアクションしますか?
- 批評性に乏しい現在のジャズ・ジャーナリズムや個人が運営するWebサイトに対する本書における批判はもっともなものであり,大いにうなずける部分も多いものの,彼らの言っていることが本当に現在のジャズ(特に出版)界の構造改革につながるかと言えば,決してそんなことはあるまい。彼らに現状を憂える真の危機感があるならば,このような書物の出版ではなく,それこそ彼らあるいは優れたライターが真っ当なジャズ評論を展開しうる場やメディアを提供すればよい話である。本書でも批判を浴びるジャズ誌においてライターとして活躍中の村井康司氏が,話がこと件の雑誌の批判に及ぶと,途端に歯切れが悪くなるのを見れば,何だかんだと言ってもやっぱり商売なのねと感じさせて,あまりにも中途半端。読み物としてはそれなりに面白いが,あまりにも読後感がよろしくないのが残念。
他にこんなのは如何ですかな?
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