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![イメージ: [入門] はじめてのオブジェクト指向設計](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VsVY96tYL._SL160_.jpg)
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- 発売日
- 2008-09-26
- 作者
- 奥恵 藤島一月男
- 製作
- 技術評論社
- 価格
- ¥ 2,394
- ランク
- 139836
- カテゴリ
- [ペーパーバック] [技術評論社] [ジャンル別]
- 昨年までIT企業において、Java系アプリケーションサーバを利用してWebシステムを開発する為の独自フレームワークの開発及び社内普及を担当していたが、そこで大きな問題として挙がっていたのがオブジェクト指向を正しく理解する人員の確保に関してであった。勿論、オブジェクト指向は、実装レベルでは、必ずしも専門知識を必要としないのがウリの1つであり、フレームワークの利用はまさにその具体例であるが、設計レベルではそうは問屋が卸さないのは自明であろう。そこで喉から手が出るほど求められていたのが、オブジェクト指向を平易に解説した入門書であり、それは必ずしもプログラム開発の全くの初心者向けというばかりでなく、平Cなどの非オブジェクト指向言語を用いた開発を何年か経験しこれからオブジェクト指向開発に関わろうとする開発者がスムーズに理解できるものである必要もあった。殊に昨今、オブジェクト指向の考え方は、コンポーネント指向、標準化、Webサービスなどのあらゆる分野において、何らかの形で応用発展型を見出すことができ、入り口でつまずくとそれ以後の広大な領域からシャットアウトされることにもなり兼ねないのであり、オブジェクト指向開発の人材育成が急務であると考えるIT企業は多いはずである。そこでオブジェクト指向の入門書として書店で手に取ってみたものの一冊が、この本である。
まず、最初に目につくのは、対話形式の編集方法である。対話形式といえば、かのプラトンさんがかつて大ヒットを飛ばしたにも関わらず、思想書にしろ技術書にしろお目にかかることはあまり多くない。むしろ、蔑まれる傾向すらあるかもしれない。しかし、かつてプラトンさんがそうしたように、イントロダクション的な機能を持つ書籍への対話形式の応用が極めて有効であることは、この本を読めば一目瞭然になるであろう。それだけの工夫でもかなり違うのである。
入門書とあるように、この本は入門者が対象とされているようであり、オブジェクト指向を数年経験した人であれば知らないことは全く書かれていないとはいえ、必ずしも初心者ばかりではなく、どうすれば初心者にオブジェクト指向を説明できるかについて日夜頭を悩ませているベテランが読んでも十分意味があるのではないかと考えられる。但し、特に冒頭近辺がそうであるが、プロパティをインクルードファイルとの比喩で説明したりなど、それなりにオブジェクト指向に関する知識を持つ開発者から見ればそのような説明をして良いものかと思われる箇所もある。しかし、これは作者が、非オブジェクト指向言語からの転向者も読者ターゲットに含めた結果であると思われ、個人的な経験でも、社内やコンソーシアムでオブジェクト指向やフレームワークなどの考え方を説明した折には、似たりよったりの解説をせざるを得なかったことを覚えている。また、欲を言えば、オブジェクト指向初心者の躓きの石であるインターフェースとポリモルフィズムについては、全体のバランスを失ってでも、もう少しページ数を割いて欲しかったが、総ページ数などの物理的な制限もあったのであろう。
数年前はともかく現在ではオブジェクト指向関連の書籍は数多く存在するとはいえ、真に初心者向けと呼べるものは必ずしも多くはないので、対話形式というユニークさは別としても意義のある書ではないかと思う。インターフェースとポリモルフィズム及び例外処理に関する説明で終わっているが、ここから先デザインパターンなどについて対話形式で解説した本などどこにも存在しないと思われるので、著者には是非中級編としてそのような書籍の検討をお願いしたいところである。
他にこんなのは如何ですかな?
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