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- 発売日
- 2008-05-21
- 作者
- 色川武大
- 製作
- 新潮社
- 価格
- ¥ 620
- ランク
- 252078
- カテゴリ
- [ペーパーバック] [全書籍] [新潮文庫] [色川武大阿佐田哲也] [俳優] [演劇] [舞台] [エンターテイメント] [全般] [アート] [建築] [デザイン] [演劇史] [文学] [評論] [色川武大]
- 映画とお笑いを中心に、相撲、野球に至るまで、昭和の大衆芸能、ショービジネスを彩った
「芸人」たちをめぐる思い出を、芸人よりも芸人らしい破滅型の奇才が徒然なるままに愛着
たっぷりに綴ったエッセイ集。
やはり本書を最も興味深く楽しめる読者となると、色川の同時代人になろうかと思われる。
本書に登場する人物の大半の顔すらろくに浮かばない私には、彼の批評がどれほどまでに
的を射たものであるのかは判断のしようもないが、味のある文章は無論のこと、写真が豊富に
挿み込まれており、懐かしさに誘われるのではなかろうか。
そうは言ったが、本書に登場する芸人たちをリアルタイムで知らぬものに対しても、十分に
読ませる一冊、と私は思う。
「世間のほうを見渡して、自分と同じように、社会から落ちこぼれて窮々としている人は
居ないものかと思う。それらしき人間がみつかると、同胞をみつけたように安心してその人の
行末を眺めていた」。
彼が見出す芸人論は同時に、彼自身の内面をも告白する。
一介の回顧調の文化時評であるかに見せてさにあらず、いかにも色川文学というその断片が
随所にちりばめられているのが、この『なつかしい芸人たち』。
そうした点から鑑みて秀逸であったのは、春風亭柳朝をめぐる記述。
涙をも誘われんばかりの、えも言われぬ悲壮感。
他にこんなのは如何ですかな?
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